AlphaGoTeaching(2)【小林流研究2】

前回に引き続き、小林流の布石をAlphaGoTeachingToolで解析していきます。
黒の二間高バサミへの対策は数多くあるので、今回はAlphaGoならどう打つか検証します。


【AlphaGo想定図:実戦例のないハサミ】
囲碁AIの手法により、白1のカカリは有力な対抗策であることが明らかになりました。
それに対し、黒2と中途半端な位置に見えるハサミを選択したのがAlphaGoです。
白への攻めが弱いように見えますが、外回りは黒一色なので意外と対応が難しいです。


白3はAとBを見合いして、自身を補強する柔軟な好手でした。
黒の勢力圏なので、多少地を稼がれても十分な形を得れば白悪くない展開となります。


黒4と上辺を受けるなら、白5から9と手堅く形を築いて白十分です。
続いて、黒Aと稼がれても、白Bと上辺を割れば白採算が取れる展開となります。


左辺を受けていては黒足りないと見たAlphaGoは、黒10の三々入りを選択します。
しかし、白11から15と手番を奪われた後、白17の好点に回られて黒劣勢は覆りません。
白1の対抗策が出ない限り、小林流で黒優勢を築くのは困難と言わざるを得ません。


【参考図1:白厚い構想】
黒2と左辺に受けるのは、白3から9と厚い形を築かれてしまいます。
上辺の白が強くなると、AやBの打ち込みが容易に打てる碁形となるため黒不満です。


【参考図2:左辺を固める進行】
AlphaGoのように黒Aと打たず、黒1と受けるのが相場です。
黒9まで、左辺で大きな黒地を築けたので黒悪くないように見えますが・・・。


白10、12と左上を補強してから、白14の打ち込みが厳しい狙いとなります。
左辺に厚い形を築かれているため、黒は強く戦いづらい碁形です。


黒15には白16から20と素直に中央へ進出して白十分です。
白はAかBに回れば大きな白地が見込めるので、左辺で黒地を稼がれても十分取り戻せます。

「編集後記」
小林流は多くの方が愛用している布石ですが、残念なことに黒優勢を築くのは難しいです。
一つの要因は、あまりに有名なため数多くの対抗策が用意されていることにあります。
ただ、将来的に良い手法が見つかる可能性もあり、脚光を浴びる日がくるかもしれません。

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