第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第9戦

11月28日に韓国・釜山で「第19回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」の第9戦が行われた。
中国の党毅飛九段が韓国の金明訓五段に勝利し、第2ラウンドで中国が大きく盛り返した。
現時点での戦況を以下にまとめたので参照ください。

【日本】井山裕太九段、山下敬吾九段、一力遼八段、余正麒七段、許家元七段
【中国】柯潔九段、党毅飛九段(3連勝)、陳耀燁九段、周睿羊九段、范廷鈺九段
【韓国】朴廷桓九段、金志錫九段、申眞諝八段、申旻埈六段(6連勝)、金明訓五段

日本は一勝もあげられず、第3ラウンドに駒を進める厳しい結果となった。
しかし、本棋戦は勝ち抜き戦方式、最後の砦である井山裕太九段の逆転五連勝に期待したい。
第3ラウンドは2月26日から3月2日に中国・上海で行われ、開幕戦は井山九段vs党九段だ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜1:両カカリの攻防】
黒番は党毅飛九段、白番は金明訓五段です。
黒1に白2とカカリ返す手法は、第5戦で韓国の申旻埈六段が採用した戦術。
黒3の両カカリを許しても、星への両カカリは厳しくないと見ているのかもしれません。
黒は一手多い場で戦えますが、それ相応の利益を得なければならないため容易でないです。


黒5から9は地を稼ぎながら白の根拠を奪う現代的な手法です。
以前は白Aのツギが多かったですが、最近では白10とかわす実戦例が増えてきました。
黒が一手多い場なので、多少の損失があっても形を整えられれば白十分なワカレとなります。


左下の白が簡単に治まられないように黒11、13と形を崩していきます。
白14と黒への攻めを残しつつ、黒15を誘って白16と補強する調子を求めたのが面白い。
単に白16と補強するのは黒Aと左辺を守られて白アマイ展開となるからです。


黒17から白20と互いに補強するのが相場。
しかし、白はAかBの何れかに回れれば黒への攻めを見込めるので若干白良しに見えます。


実戦は黒21と下辺の補強を優先するが、白22から28と左辺に白陣を築いて白悪くないです。
局面次第ですが、星への両カカリは一手多い割には強く追及できない形なのかもしれません。
結果、黒中押し勝ち。


【参考図1:従来の手法】
白1の堅ツギから真正面に受けるのも一策。
黒2と下辺にヒラくなら、白3と左下の黒を攻める要領です。


黒4には白5と断点を守ってから白7とハネるのが好手順。
黒8と受けるなら、白9と追及しながら左辺の白陣を広げていきます。
左下の白も薄いので善悪の判断は難しいが、整形できれば左辺の利が大きく白良くなります。


【参考図2:柔軟な整形】
黒2と形を崩しにいくのは、白3と受けられて黒の攻めが続きません。
黒4、6と食い込んでも、AとBが見合いとなるため両カカリをした割にイマイチな戦果です。

「編集後記」
年末にかけて仕事が忙しくなる季節になりました。
自分もバタバタして更新速度が滞っていますが、なるべく休まずに記事を書く予定です。
また、来年にプログラミングを勉強してアプリやゲームを作ろうかなと思っています。

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コメント

  1. kenseven より:

    ブログの更新お疲れさまです。
    いつも参考にさせていただいてます、ありがとうございます。

    アプリやゲーム、、、楽しみですね。