小林流の基本(7)

今回は大ゲイマガカリの攻防でよく現れる形を解説していきます。
実戦では全局的なバランスを重視した打ち方が多いため、視野を広げることが大切です。
部分的な優劣に眼がくらんでいると、大局的に遅れるので注意しなければなりません。


【テーマ図:力関係を考える】
白1に黒2、4と右下の白に強く働きかけるのが小林流の石運び。
黒8に白Aと守っていては黒ペースとなるため、白9と積極的に補強することが多いです。
黒は右辺をどう受けるかですが、白の形を極力決めないように打ちたいところ。


黒10、12と手堅く守るのが簡明です。
消極的に見えるかもしれませんが、右辺の白は薄い格好なため黒陣に深く入れません。
黒16まで、下辺と右辺の黒陣を固められたので黒悪くない展開となりました。


白17と三々入りするのが好点です。
黒は地に辛い展開を目指すため、黒18から22の定石を選択するのが無難でしょう。


白23から29と上辺に白陣を築かれますが、黒30と左辺を割って黒十分打てます。
右下の白は攻められる可能性が残っており、上辺の白陣は見た目ほど広がりません。
また、黒は手堅い構えなので、仮に白模様を築かれても深く入ることができます。
確定地を稼ぐだけ稼いで白模様を破壊するのが、小林流の呼吸の一つです。


【参考図:力関係の軽視】
黒2から6で立派な形を築けますが、力戦になりやすいのでオススメしません。
右辺の黒地が前図の進行よりも大きくなりますが・・・。


白7から11と右辺の白に十分な形を許すため、白13と下辺の黒陣を割られてしまいます。
右下の黒が心許ない格好なので、補強する必要があります。


黒14から20と手を戻さざるを得ません。
白21まで、下辺の黒陣を割りながら右上の三々入りに回れたので前図よりも白良いです。
後に白Aの打ち込みも厳しく、白の楽しみが多い局面となっています。
始めの数手で一局の流れが大きく変わるので注意しなければなりません。

「編集後記」
次回で小林流の基本は最終回にする予定です。
基本編が終わり次第、一度小林流関連の記事を手直ししていきたいと思います。

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