小林流の基本(5)

今回から白の大ゲイマガカリへの対応策を紹介していきます。
基本形を押さえるだけでも数多くの図があるので数回に分けて解説します。
実戦例が一番多い打ち方なので、どう打ちたいか準備しておくと良いでしょう。


【テーマ図:大ゲイマガカリの攻防】
白1の大ゲイマガカリが実戦例の多い打ち方です。
穏やかな変化に進むと6目半のコミが効いてくるので、黒2と積極的に働きかけていきます。
今回は白3と地に辛く応じてきた場合の変化を紹介していきます。


黒4と迫るのが基本的な追及手段。
白5と封鎖を嫌うなら、黒6から8と形を決めて黒Aから白の眼形を狙います。


白9と堅実に守るなら、右辺の黒を捨て石に黒10から14と利かしていきます。
黒16まで、下辺の黒陣が立派な構えとなり黒悪くない展開です。
右下の白が厚い形になったので、白Aが厳しく見えますが・・・。


白17には黒18から22と地に辛く受けるのがオススメです。
▲は利かした石なので、軽く捨てる気持ちで打つのがポイント。


白23と右辺の黒を分断するなら、黒24から28と外回りを厚くします。
白29に先着されますが、右上の厚みを背景に黒30と大きく広げて黒打てる碁形です。
白に手番を許しても、黒はその分を取り戻せるので焦る必要はありません。


【参考図1:大同小異】
白1と上辺に構えて、右上の厚みの働きを削ぐのも考えられます。
しかし、黒2から6と右上を固めながら上辺の白を攻められるため、白不満な展開です。


【参考図2:穏やかな展開】
白1から5と上辺を占めるなら穏やかです。
ただし、黒2と自然に右辺を守れるため、若干黒得しているでしょう。
黒10まで、下辺の一等地はまだ大きく広がる可能性がある分、黒が打ちやすいです。

「編集後記」
小林流を用いる際、白に大ゲイマガカリされる頻度は非常に高いと見ていいでしょう。
昔から対小林流として用いられた打ち方なので、複雑な変化が数多く内包されています。
実戦で戸惑わないよう、ある程度の準備をして対局に臨む必要があります。

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