2017利民杯世界囲碁星鋭最強戦ー準決勝

10月17日に「2017利民杯世界囲碁星鋭最強戦」の準決勝が行われた。
中国の柯潔九段と許嘉陽六段が勝利し、両者共に初の決勝進出を決めた。
以下に対戦成績をまとめたので参照ください。(左側が勝者)
※10/18(09:06):誤字脱字を一部修正。

【10/17(火):準決勝】
柯潔九段(中)ー謝爾豪五段(中)
許嘉陽六段(中)ー丁浩五段(中)

【10/18(水):決勝組み合わせ】
柯潔九段(中)ー許嘉陽六段(中)

柯潔九段は20歳を迎えたため、年齢制限により今回が最後の出場となる。
一方、18歳の許嘉陽六段は甲級リーグに出場するなど、着々と力をつけてきている。
好調の両者が激突する決勝戦、どちらが初優勝の栄冠を掴むのか、注目していきたい。
2017利民杯の賞金は優勝40万元(約680万円)、準優勝が12万元(約203万円)。
さて、対局を振り返っていきます。


【柯潔九段(黒)vs謝爾豪五段:鋭い踏み込み】
白1から5と切断して中央を大きくまとめることを目指します。
中央の白陣は削れるように見えますが、左辺の死活が絡んでいるため容易ではありません。
黒は中央を深く消す必要があり、見た目以上に厳しい戦況となっています。


黒6、8は中央への足掛かりを作りつつ、左辺の黒を補強する大切な手続き。
白9に黒10と深く踏み込むのが好手で、白は黒を仕留める術がありません。


白11と下辺との分断を試みるも、黒12から14と中央の白陣を削られた後、
黒16、18と下辺を受けながら中央との連絡を図られて、僅かに黒優勢のようです。
黒AやBの狙いが残っており、黒の楽しみが多い局面となっています。
結果、黒中押し勝ち。



【丁浩五段(黒)ー許嘉陽六段:黒の間隙を突く】
黒1は右辺と右上を補強する好点だが、地を稼ぐ方が勝機を見出せたかもしれない。
実戦の白4が黒の薄みを突いた力強い踏み込みで、地合いのバランスが白に傾きます。
白AやBと整形する手段があり、下辺の白を取りにいけないのが黒の泣き所。


黒5と受けざるを得ないが、白6から10と先手で下辺を削られた損害が大きいです。
手番を得た白は、白12と左辺の模様を広げて白優勢は確実なものとなりました。
僅か十数手の攻防ですが、盤面の勢力図が大きく変わるものですね。

「編集後記」
井山裕太九段が再び7冠達成しました!
名人戦第5局は終局直前までどちらに勝敗が転ぶか分からない面白い展開でした。
井山九段はLG杯8強戦に勝ち残っているので、この調子で世界戦優勝してほしいですね。

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