小林流の基本(1)

はじめに
今シリーズは小林流の大まかな特徴を数回に分けて紹介していきます。
基本的な狙いや石運びを学ぶことで、最新形の意図も掴めるようになるはずです。
なお、基本編が完結でき次第、応用編で難解な変化などを解説していく予定。

小林流とは
小林光一名誉棋聖が多用した戦法で、数多くの勝利を収めたことにより名づけられたもの。
地に辛い特徴があり、プロアマ問わず人気ある布石の一つです。


【小林流の基本形:足早な打ち回し】
黒1から7と構えるのが小林流の基本形。
基本的には「下辺を効率良い地にする」ことを目指す打ち方です。
初回は小林流が意図する石運びを中心に紹介していきます。


白8には黒9とハサむのが小林流の基本的な打ち方。
白10、12に黒13と先手で下辺を固めてから黒15と右辺に回るのが黒の狙いです。
黒は下辺と右辺の両方を打てた格好となり、黒悪くない展開となりました。


【下辺の打ち込み対策1:白のやり過ぎ】
前図以降、白1の打ち込みが薄いように見えるかもしれません。
ただし、これには黒2、4と力強く切るのが好手で下辺の白に生きはありません。


白5、7と動き出されても、黒8から12と素直に受けて下辺に白生きはないです。
白Aの切りが気になるところですが、下辺の白は手数が短いので問題ありません。


蛇足ですが、白13の切りの一例を紹介します。
黒14が分かりやすい受けで、白15から17に黒18と補強する余裕があります。


白19は下辺の攻め合いを狙う意図。
しかし、黒20から26と手数を伸ばすのが冷静で白に脈はありません。
白はA~Cの傷を守る必要がありますが、黒Dに回れば攻め合いは黒勝ちです。


【下辺の打ち込み対策2:無難な立ち回り】
白1の打ち込みには黒2と穏便に受けるのが相場。
白3などと受けるなら、黒4から6と足早に展開して黒十分打てる碁形です。
右下の白が治まっていないのも黒の楽しみの一つとなっています。

「編集後記」
今回のシリーズは旧ブログのリメイク版として執筆しているものです。
世界戦や大きなニュースがある場合を除いて、リメイク版を書いていきます。
今後予定しているのは、小林流、中国流、ミニ中国流です。

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